胃潰瘍、十二指腸潰瘍

役に立つ

はじめに

過去、「胃潰瘍」、「十二指腸潰瘍」、それから「脳動静脈奇形」といった病気を経験しました。すべて全身麻酔による大手術を乗り越え、今は元気にやっています。ここで、皆様にお伝えしたいのは、この経験をお話しすることでこの病気を理解していただき、手遅れになる人が少しでも減ってくれるといいなと思い執筆しています。もちろん「胃潰瘍」、「十二指腸潰瘍」については、この病気になる前に手を打つことが可能だと思っていますので、なんで「胃潰瘍」、「十二指腸潰瘍」になってしまったのかというところも詳細に記載することで、反面教師としてお役に立てるのではないかと思っています。

「脳動静脈奇形」については、生まれつきといった性質があるので予防はできないのかもしれませんが、少しでも「脳動静脈奇形」という病気の理解を深めていただき、皆様自身、またはその周りの人達の一助となっていただければ幸いです。

私は医者ではないのでこの話をする上で、「こういう症状なら大丈夫」とは絶対に言いません。少しでも不安があれば病院に行くことをお勧めしますし、このブログをきっかけに我慢せず病院に行くきっかけになっていただけることを望んでいます。

「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」

さて、「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」と並列に並べましたが、並列にした理由は両方一辺に経験したからです。そのため「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」の手術も同時に行われ、、、というよりは蓋を開けたら胃と十二指腸に潰瘍が出来ていたといったところです。

この病気を経験したのは20歳頃です。浪人の末、大学に合格し半年ぐらい経った頃にお腹が痛くなり、そのまま救急車に運ばれて手術といった状況でした。勘のいい方は察しがついたかもしれませんが、原因は「浪人」です。「浪人」が悪いというより、「浪人」(勉強)の仕方が悪かったというところです。

まず、「胃潰瘍」という病気をネットで調べますと

—–胃潰瘍とは(インターネット調べ)—–

「胃潰瘍とは、胃の壁の欠損、すなわち“穴ぼこ”です。
50歳前後の方に多いといわれています。ヘリコバクター・ピロリ菌(以下、ピロリ菌)の感染や、痛み止め(NSAIDs)の内服などが原因となって発症しますが、ピロリ菌の感染率は時代とともに徐々に低下しています。胃潰瘍になると、腹痛や出血による貧血などの症状が現れます。治療には、胃酸の分泌を抑える薬や胃の粘膜を保護する薬が使用されます。また、ピロリ菌を除菌する治療も効果的です。」

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とのことです。

50歳前後の方に多い…20歳でなりましたが…

さらに「胃潰瘍」になる原因を調べますと

—–胃潰瘍になる原因(インターネット調べ)—–

「胃潰瘍を発症する主な原因は、ピロリ菌感染と、解熱鎮痛剤の一種である非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服です。喫煙やストレス、アルコールは胃潰瘍の誘因となります。健康な胃は、消化に必要な胃酸(しかし胃粘膜に対する“攻撃因子”ともいえる)や、ペプシン(タンパク質分解酵素)などに傷つけられないよう、胃粘液や胃血流(血のめぐり)などの“防御因子”により粘膜表面が保護されています。しかし、攻撃因子が強まり防御因子が弱まると、胃粘膜は障害・損傷される恐れがあります。ピロリ菌や、痛み止め(NSAIDs)は、その攻撃因子を強めたり防御因子を弱めたりして、攻撃因子と防御因子のバランスを崩す原因となります。胃の壁の損傷・欠損が粘膜下層よりも深い部分まで及んでいる場合を“胃潰瘍”といいます。」

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喫煙やストレス、アルコールは胃潰瘍の原因、、、まだ20歳で、お酒の良さもわからない時ですが…

喫煙やアルコールはやっていませんが、「ストレス」というところがまさに該当するようです。普段の生活とはかけ離れた生活をしながら勉強を行ったせいで、意識していないところで「ストレス」がかかっており、「胃潰瘍」になってしまったというところです。

「胃潰瘍」を引き起こした勉強方法とは

浪人し勉強するにあたって、いままで真面目に勉強してこなった人間がどうやったら勉強できるのかを考えました。そして、どうやって勉強できるかではなく、なぜ勉強できなかったかを考えたときに「友人と遊んでしまう」というのが真っ先に思いついた原因です。そこで「友人と遊ばないためには?」を考えた結果、友人と遊べない状況を作れば意志が弱い自分でも勉強に集中できるのではないかという考えにいたりました。

「友人と遊べない状況 = 山籠もり」 という発想により、国内ではありますが自宅からは遠く離れた土地にアパートを借りて1人で生活をしながら勉強をすることにしました。ただ、塾には行った方が良いと思い、近く(住んでいるアパートから電車で10分ぐらい)に個人でやっている塾があったのでそこに毎日通うことにしました。その塾はわからないことがあったら聞くという塾で、特に向こうから何かを教えてくれるといった塾ではありませんでした。そのため、大学受験生だけでなく、高校受験生も同じ時間帯に同じ教室で勉強していました。

毎日塾には通っていましたが、友達どころか他の人と話すということも一切しませんでした。これは「友人と遊べない状況」を作るためにわざわざ遠くの地にきているので、友人を作らないことに徹底したからです。

毎日塾に行っている時間は2,3時間で、それ以外はアパートに帰ってひたすら勉強していました。もちろん勉強するためにアパートで1人暮らししているので、テレビがないだけでなくスマホもありません。連絡が必要な場合は公衆電話を探すか、メールじゃなくて手紙です。

この生活を続けていくわけですが、特にストレスを感じているという認識はなかったのですが、何か月かこの生活を続けていくうちに、空腹になると胃が痛いと感じるようになりました。この痛みは空腹時にしか発生しなかったので、胃が痛くなったらパン1枚食べて解消といったことを胃が痛くなってからも半年以上続けました。

今思えばですが、痛みは日に日に増していった気がします。ただ、空腹時しか発生しないかつ、食べれば治るので病院に行くこともなくやり過ごしていました。また、友人と会わない、友人を作らないを徹底していたため、この状況を誰にも相談することなく続けてしまいました。

無事大学に合格!!

勉強方法に無理があったものの無事大学に合格し、晴れて実家に帰ってきました。実家に帰ってきてからは、胃の痛みのことなどお構いなしでここぞとばかり遊びまくり、毎日のように友人とあったり、彼女もできたりして1年間頑張って良かったなといった状況でした。一方で空腹時の胃の痛みは継続しており、痛くなったら何か食べるといった生活を大学合格してからもしばらく続けていました。胃の痛みに関しては通常のルーチンワークになっていました。

—–十二指腸潰瘍とは(インターネット調べ)—–

十二指腸潰瘍とは、十二指腸の壁が傷つき、粘膜下層よりも深い部分にまでえぐれが生じている病気です。発症にはピロリ菌が関与していると考えられており、過剰な胃酸分泌に続いて十二指腸潰瘍が発生するとされています。また、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と呼ばれる痛み止めの服用も発症リスクを高めると考えられています。十二指腸潰瘍の症状には、腹痛や出血による貧血などがあります。腹痛は、特に空腹時や夜間にみられる傾向があります。潰瘍の程度が進行すると十二指腸の壁に穴があく穿孔せんこうに至ることもあります。十二指腸潰瘍の多くは、ピロリ菌の除菌が有効です。

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腹痛は、特に空腹時や夜間にみられる・・・自分の症状と一致していますね。胃潰瘍より十二指腸潰瘍の症状がはっきりでていたということです。

胃、十二指腸に限界が

大学合格して半年ぐらい経った頃、友人の家でコンビニ弁当を食べている途中で腹痛が発生!しかも激痛!その場で動けなくなりました。傍にいる友人に救急車を呼んでくれとお願いし、救急車を呼んでもらいました。この腹の痛みはヤバいと直感で感じていたため、救急車を呼ぶことに何の迷いもありませんでした。そのあと、救急車で運ばれていくわけですが、病院につくまで、ついてからもずっと「早くどうにかしてくれ!」「早く手術してくれ!」とお医者様にお願いしていました。人にも寄るかと思いますが、私の場合、痛すぎると少しえらそうに要望を伝えるタイプのようです。

救急車に運ばれて何時間後か覚えていませんが、緊急手術して全身麻酔から目が覚め、起きようとしても腹筋に力が入らず、ただ昨日までの腹痛はなく、「あー無事終わったんだ。助かったんだ。」という気持ちだったのを覚えています。お腹を切っているので傷口は痛むのですが、昨日までの腹痛に比べたら全然痛くないレベルでした。

状態としては空腹時にお腹が痛くなるという生活を1年近く続けたせいで、胃、十二指腸の炎症がひどく腹膜炎を起こしかけていたとのこと。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍を経験して

「ストレスを感じる」などと言うことは良くありますが、自分でストレスを認識している内はまだどうにかなるのかなと。「ストレス溜まったからバッティングセンターに行ってすっきりしてこよう!」とかは明確にストレスを捉え、それを発散しようとしているのでとても良い行動だなぁと感じます。私の経験で怖いのは、浪人して勉強している時間をストレスと捉えていなかったところです。今までしてきた生活とは全然違う生活を送るというところで無理(ストレス)が生じ、ストレス解消に向けた行動をせず、ストレスが溜まりに溜まって爆発したと。そして、私の場合はそのストレスが胃酸過多につながりやすい体質だったため、胃、十二指腸が胃酸により荒れてしまったと。ストレス負担は個人差があり、人によっては頭に十円はげができる人も多いかと思いますが、私は胃にくるタイプだと。

そういうわけで、私はストレスを感じると胃がやられるタイプだと認識したので、以降はストレスがかかっているかどうかはわからないにしても、マラソンしたり、子供とサッカーしたり、時には友人とお酒を飲んだりと定期的に発散できる機会を設けるようにし、ストレスを溜めないように努めています。結果、あれから20年以上経ち、健康診断でも毎年胃カメラを飲んでいるのですが、「胃変形」といった診断にはなりますが、特に問題なく生活しています。あと気になるのが、確か手術で胃の半分を切除したと伺っていたのですが、胃カメラを飲んで検査をしてもらっても胃に切った傷はないと言われます。これは?胃は復活する?

私と同じようなタイプの人も多くいると感じています。くどい様ですがストレスを認識し、解消できていれば問題ないですが、認識できていない場合もあるということを理解する必要があるかもしれません。自分はつらいとか無理しているとか思っていないけど、体がなんかおかしいなと思ったらすぐに病院に行きましょう!

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